SCANTECH IREAL M3
SCANTECH社のハンディー型3Dスキャナー『IREAL(アイリアル)M3』は、赤外線平行レーザーと赤外線VCSEL構造光の2つの光源を採用した高精度な3Dスキャナーです。
赤外線平行レーザーは、様々なサイズや素材(黒色や反射を含む)のオブジェクトをスキャンすることが可能で、赤外線VCSEL構造光は、人体や中・大型オブジェクト(30cm以上)のスキャンに適しています。
これらの光源により、研究室や現場で様々なオブジェクト(インダストリアルデザイン製品、自動車改造部品、美術品、肖像画、人体)などを高精度にスキャン可能で、スキャンしたオブジェクトの3D情報はスムーズに取り込まれ、標準フォーマットの3Dデータ(.asc, .ply, .stl, .obj)として出力することできます。さらに、サードパーティー製の後処理ソフトウェアとの互換性が高く、3Dプリントや製造のためのデータ修正やリバースエンジニアリングが可能です。
- IREAL M3 の特徴 -
■ デュアル赤外線レーザー3Dスキャナー
様々なサイズや材質のオブジェクトをスキャンする赤外線平行レーザー
人体スキャンおよび中型・大型オブジェクト(30cm以上)用の赤外線VCSEL
■ 準工業レベルの精度
IREAL M3の基本精度は最大0.1mm、空間精度は最大0.25mm/mです。準工業シーンでの3Dデータ取得のニーズに応えることが可能。
■ 極めて高い解像度
解像度は最大0.1mmにまで及びます。高解像度の幾何学的構造を再構築し、エッジのディテールを精巧に取得することができるため、5cmを超えるオブジェクトのスキャンも容易にこなすことができます。
■ 強力な素材適応性
産業用部品、自動車の外装・内装など、パウダーは不要で黒色や反射の3Dスキャンが可能。
■ 暗い色と明るい色への適応性
カラーレーザーに比べ、赤外光源(不可視光)は異なる色の表面に投影された場合、比較的吸収されにくい特性を持っています。従って、赤外光と組み合わせた新しいIREAL M3は、よりスムーズで快適なスキャン体験を提供します。
■ 高効率
スキャン速度は60fpsと高速で、スキャン効率が大幅に向上するため、高品質な3Dデータを素早く取得することができます。
■ 人体スキャンのアルゴリズム最適化
・ 不可視光スキャン
・ 毛髪スキャン
・ 被写体の微小な動きによるズレを自動除去
・ 暗い環境でのスキャン
■ ハイブリッドアライメントモード
オブジェクトの幾何学的特徴や質感が不十分でスキャンが難しい場合、ハイブリッドアライメントモードを使用することができます。特徴がなくスキャンしづらい箇所に複数のマーカーを貼り付けるだけで、位置合わせがスムーズに行えます。
■ よりスムーズで簡単な操作
広いスキャンエリア:最大580mm×550mmの広い視野により、中型から大型のオブジェクトを高速かつ正確にスキャンできます。深い被写界深度:720mmの被写界深度と優れた操作性により、簡単にスキャンを開始できます。
■ マーカーレス
オブジェクトが連続的で反復性がなく、特徴的な幾何学的テクスチャーを持っている場合、ジオメトリと特徴の位置合わせを行いながら直接スキャンすることができます。マーカーレスかつボタン1つでのスタートが可能なので、現場での作業効率が向上します。
■ サードパーティー製の商用ソフトウェアにも対応
IREAL 3Dは、多くの業界の様々なニーズを満たすために、より専門的で包括的な3Dデジタルソリューションをユーザーに提供することに尽力してきました。高精度、リアルカラー3Dデータ取得、リバースエンジニアリング設計、3D測定解析の4つの側面において、サードパーティー製の商用ソフトウェアに対応しています。
■ IREAL 3Dスキャンソフトウェアがスマートな3Dスキャンを実現
・ リアルタイムにデータ確認するためのスマートカラーマップ
・ ハイブリッドアライメントモード
・ データ復元
・ マルチシーンスイッチ
・ スキャン用背景の作成
・ 3D測定分析
- IREAL M3 スペック -
【デュアル光源】
● タイプ:赤外線平行レーザー/赤外線 VCSEL
● 可視性:不可視
● レーザーの安全性:EN 60825 Class I 認証 (目に安全)
● LED光源の安全性:EN 62471 光生物学的安全性 認証
● 技術:7本赤外線平行レーザー/赤外線複合アレイ構造光(スペックル)
【スキャン特性】
● テクスチャーの取得:対応/対応
● 高速スキャンモード:-/特徴、テクスチャー、ミックス
● 高精度スキャンモード(オブジェクト):マーカー使用
● 人体スキャン:-/不可視光スキャニング、毛髪スキャン、暗い作業環境への適応、被写体の微小な動きによるズレを自動除去
● スキャン範囲
・ 最適スキャン距離:400 mm
・ 最適スキャン距離範囲:300-650 mm
・ 有効スキャン距離範囲:280-1000 mm
・ 最大視野:400 × 240 mm/最大視野:580 × 550 mm
● スキャンオブジェクト推奨サイズ:0.05-4 m/0.3-4 m
● 屋外スキャン:対応
【スキャン速度】
● 最大スキャン速度:最大60FPS/最大15FPS
【精細度】
● 点間距離:0.1-3 mm/0.2-3 mm
【精度】
● 基本精度:最大0.1mm
● 空間精度:最大0.25mm/m
【データ出力』
● 出力フォーマット:.obj、.stl、.ply、.asc、.mk2、.txt、.epj、.apj、.spj、.sk
● 3Dプリント対応:対応
【ハードウェア】
● 内蔵カメラ画素数:1300万画素
● 使用温度範囲:-10~40℃
● インターフェース:USB 3.0
● 本体サイズ:140×94×258 mm
● 本体重量:856 g
● 電源
・ 入力: 100-240VAC、50/60Hz
・ 出力:24=3.75A、最大90W
● 最低PCスペック
・ Windows 10 / 11
・ CPU:i7-8750H以上、RAM:32GB以上(64GB推奨)
・ GPU:NVIDIA GTX1050Ti(4GB)以上 (AMD社GPUは対応しておりません)
【準拠規格】
● 認証:CE-EMC、CE-LVD、FCC、RoHS、EN 60825、EN 62471、WEEE
【付属品】
SCANTECH IREAL M3、キャリブレーションプレート、コンビネーションケーブル、電源アダプター、6mmマーカーポイント、3mmマーカーポイント、USB(ソフト、マニュアル、ドングル、防水ケース1
※ 基本精度: 校正基準球(100mm)をマーカーを使ってスキャンし、球径と基準値の偏差を求めます。
※ 空間精度: 球の中心距離と標準値との偏差は、マーカーを使って1000mmのトレース可能な長さのオブジェクトをスキャンすることによって得られます。表中のパラメーターは、上記のテスト方法から算出されたものです。SCANTECHの工業用3Dレーザースキャナーは、精度の一貫性に対してより高い要求がある場合や、高精度の3Dスキャナーが必要な場合にご購入ください。屋外では、モノクロ3Dデータ取得にのみ対応しています。直射日光下でのカラフルなテクスチャーのスキャンはお控えください。また、直射日光下でキャリブレーションは行わないでください。
- IREAL M3 の技術 -
IREAL M3は、赤外線平行レーザーと赤外線VCSELストラクチャードライトの2つの光源を採用しています。これら2つの光源と三角測量の原理に基づいて光学測定を行います。
■ 赤外線平行レーザーを使った3D再構成の動作原理:IREAL M3は、オブジェクトの形状によって変形された7本の赤外線平行レーザーをオブジェクトに照射し、校正された2台の産業用カメラによって、照射されたレーザー光線を捉えます。2台のカメラから得られた画像の視差によって、レーザーの対応する空間座標(X、Y、Z)を計算することができます。このようにして、3Dスキャナーを使用する際、レーザーの動的な3D情報を連続的に取得することができます。スキャンとアライメントにより、連続した3D点群データが得られ、これをソフトウェアでメッシュ化して3Dモデル(3Dメッシュモデル)を生成することができます。
■ 赤外線VCSELストラクチャードライトによる3D再構成の原理は、光源と投影方式が異なるだけで、よく似ています。非周期的なランダムデジタル散乱スペックルをオブジェクト表面に投影し、ランダムデジタル散乱の形態をオブジェクト表面の情報によって変調します。デジタル散乱スペックルのランダム性により、オブジェクト表面の任意の点の高さ情報は、そこでの散乱画像の微小フィールドによって一意に決定することができ、その結果、オブジェクト表面の3D情報を正確に測定することができます。オブジェクト表面の3D点群データ(.asc, .ply)は、複数のアングルからのスキャンとステッチによって得られ、メッシュアルゴリズムによって三角メッシュを形成するように再構成され、物体の3Dモデル(.stl, .obj)を取得します。
¥1,320,000